dancyu祭2022
【日本酒】オリジナル酒「江戸開城×dancyu "All Tokyo"」がついに完成!

【日本酒】オリジナル酒「江戸開城×dancyu "All Tokyo"」がついに完成!

4月23日(土)、24日(日)開催。dancyu祭2022@西新宿へ行こう!入場無料。

「江戸開城」を醸す東京港醸造とdancyuがコラボしたオリジナル酒の造りを取材した記事の後編。どんなお酒に仕上がったのか、期待に胸を膨らませて試飲に伺いました!

限定ラベルのオリジナル酒が買えます!

江戸開城×dancyu “All Tokyo”
江戸開城×dancyu “All Tokyo”
飲み切りやすくお土産にも適した290ml瓶を1,300円で販売。グラス120ml500円の販売もあり。dancyu祭のために東京の米、水、酵母、酒母で造った特別限定ラベルの永久保存版です!
純米吟醸生原酒、アルコール度数は15度。

食いしん坊にぴったりな、酸と旨味バランスが絶妙な食中酒が誕生!

肌寒かった3月初めから1ヶ月あまり。季節は一変して、外は汗ばむほどの陽気だ。お昼前ということもあり、駅からの道は車も人通りも多い中、搾りたてのお酒を目指して、一目散に東京港醸造を目指した。
蔵では、朝からの作業が一段落した杜氏の寺澤善実さんが出迎えくださり事務所の中へ。
いよいよ、「江戸開城×dancyu “All Tokyo”」との初対面!心躍る瞬間だ。

酒
利き猪口に注いでもらった新酒はくっきりとした透明感で、生酒ならではのガスは控えめ。

大きな利き猪口に注がれた新酒の、香りをまずはかいでみる。ほんのりとフレッシュな若葉のような香りとともに、柑橘系の果物やヨーグルトのような香りが穏やかに鼻腔を満たし、幸せ数値がググっとアップ。
口にすると、初夏にピッタリな爽やかな酸味をふくよかな旨味が支え、味のバランスが絶妙だ。酸にとげとげしさはなく、全体的にはマイルドでキレがあって後味はすっきり。

「一見クールな都会派だけど、意外に協調性のある情にも熱いタイプだぜ」という印象で、食中酒としても、万能なタイプ。まさにdancyu祭にふさわしい、食いしん坊向けのお酒が誕生した。

搾りのタイミングの最終的な判断は、「経験と勘」が決め手に

寺澤さんからは前回の取材の際、「原料の米の粒が硬めのため、水につける時間や製麹の時間を長めにした」と伺っていたが、三段仕込みでもろみを造ったあとの経過はどうだったのだろう。

「米の水分含有量は全体的に通常より10%ほど多めにして、もろみの品温は通常より低めにするなどの工夫をして、できるだけもろみ日数を長くして、お酒がたくさんできるようにしました」と寺澤さん。それでも、当初の予定より10日ほど早く搾ることにしたという。

その決断は数値を見極めながらの、最終的には「経験と勘」なのだそう。酸が高めとなり、旨味のもととなるアミノ酸数値が上昇し、アルコール度数が15%になった段階で、「これ以上置いておくと酸が際立ちすぎて、旨味が減ってしまう」と判断したのだ。その結果、本仕込みをしてから21日目での搾りとなった。

瓶詰め作業
江戸開城では、コロナ禍によって290ml瓶のラインナップを新設。瓶詰機も昨年から導入した。

dancyu祭用に搾ったお酒はすべて、生のまま瓶詰めされた。会場では、290ml入りの瓶と120mlのグラス販売の2種がある。祭初日の23日13時からは、寺澤杜氏も来場予定。
丹精込めて造られたオリジナル酒は、まずはお酒そのものの味を楽しんだあとは、絶品料理やスイーツとのペアリングを体験してみよう。食中酒としてのポテンシャルの高さは、食いしん坊にも大満足いただけるハズだ。

dancyu祭のために東京の米、水、酵母、酒母で造った「江戸開城×dancyu “All Tokyo”」。ここだけでしか味わえない日本酒をお見逃しなく!

笑顔でボトルを持つ男性
「狙い通りの仕上がりに出来ました」と微笑む杜氏の寺澤さん。後ろは蔵人の髙梨龍宏さん。元映像業界で働いていて、4年前から東京港醸造に。

店舗情報店舗情報

東京港醸造ショップ
  • 【住所】東京都港区芝4‐7‐10
  • 【電話番号】03‐3451‐2626
  • 【営業時間】11:00~19:00
  • 【定休日】日曜
  • 【アクセス】JR「田町駅」より8分

イベント情報

dancyu祭2022

開催日時
2022年4月23日(土)・24日(日) 10:00~18:00(予定) (飲食のL.O.は17:30)
場所
東京都新宿区西新宿2‐6‐1 新宿住友ビル 三角広場 GoogleMap
※新型コロナウイルス感染防止の対策を施して開催します。感染拡大状況次第で人数・時間制限などを実施する可能性もあります。
イベント詳細
イベント詳細はコチラ

文:小宮千寿子 撮影:牧田健太郎

小宮 千寿子

小宮 千寿子 (フリーライター&エディター)

「体と心の健康」をテーマに本づくりをしていたが、日本酒が好き過ぎてメインの座を占めつつある。雑誌とWEB媒体へ寄稿、書籍は『日本酒のペアリングがよくわかる本』、『日本酒のおいしさのヒミツがよくわかる本』(ともにシンコーミュージック)などを企画編集。現在はマイナビ新書シリーズの『日本酒』を制作中。趣味は日本酒蔵巡りと山登り。